駐車料収入
修繕積立金に組み入れるべき
駐車料収入の処理に問題があるマンションは、多くあります。本来は、管理費と修繕積立金の区別と同じで、例えば、機械式駐車場における電気代や保守点検費用は管理費会計で処理し、残りは将来に備えて修繕積立金に組み入れたほうがいいでしょう。
平置き駐車場なら、全額を修繕積立金会計に組み入れてもおかしくありません。しかし、この原則を遵守してないケースがよく見受けられます。駐車場収入のほとんどの部分、場合によっては全額を管理費会計に組み入れていることがあります。
駐車料の多くを管理費会計に組み込んでしまうと、将来の装置入れ替え費用が不足してしまいます。機械式駐車場の場合は、特にその傾向が顕著です。
それに月々の管理費会計にも悪い影響が出てきます。たとえ、駐車場が住戸数の100%用意されていたとしても、10~20%は駐車場を借りない人がいます。そうなってくると、管理費会計がすぐ赤字になってしまい、管理費を値上げする必要が出てきます。
こうした問題があるにもかかわらず、どうして駐車料収入のほとんどを管理費会計に組み込むようなことが行われているのでしょうか。
それは初年度予算を作成したデベロッパーと管理会社に責任があるといえます。というのは、デベロッパーは販売戦略上の観点から、管理費を抑えるために駐車料収入を自分たちに都合のいいように振り分けているからです。
また、管理会社の場合は月々入ってくる管理委託費を一定水準で確保するために、やはり駐車料収入を都合よく調整しています。
こういったデベロッパー、管理会社の自分勝手な思惑で決められた管理費、修繕積立金では、その先、問題が生じやすくなるのは目に見えています。
逆に、このような駐車料収入の処理の仕方を見れば、デベロッパーや管理会社の良し悪しを見分けることができると言えるでしょう。