大規模修繕工事の発注
3つの発注
大規模修繕を依頼する工事業者は始めからひとつに絞らずに、管理会社、ゼネコン、専門工事業者など複数の会社に発注したほうがいいでしょう。
発注方式については「指名発注」「競争入札」「見積もり合わせ」の3つがあります。
指名発注は、最初からひとつの会社に絞って依頼すること、競争入札は工事仕様を決定した上での価格だけを比較すること、見積もり合わせは工事費と工事内容に関する提案等も共に入札してもらうことです。
マンション総合調査によると、競争入札・見積もり合わせが両方で約7割、指名発注が約3割というデータがでました。
発注した理由を挙げてみましょう。まず、指名発注は
・そのマンションの管理会社だったから
・そのマンションの施工業者だったから
・区分所有者の知り合いの業者だった
一方、競争入札・見積もり合わせは
・信頼性が高そうだから
・費用が安かったから
・専門家診断の見積額に近い
競争入札・見積もり合わせは、価格とともに業者の豊富な経験や技術力をしっかりチェックしている人が多いからと思われます。指名発注では、これまでの経緯から惰性的に管理会社に任せている面があるからでしょう。
両方を比較してみると、競争入札・見積もり合わせのほうがいいといえるのではないでしょうか。
また、大規模修繕は莫大な費用がかかりますし、区分所有者が生活しながらの工事になるので、配慮が必要となってきます。
競争入札か見積もり合わせ方式で、複数の会社に声をかけて価格や経験、技術力などを総合的にみたうえで選択したほうが賢明です。